ソニーは子会社SCEIが保有するスクウェア・エニックスの株式952万株をSMBC日興証券に売却すると発表した。この結果、ソニーは2014年のQ1決算で約48億円の譲渡益を計上する予定だ。(ソース:ソニー発表)
この動き、証券界隈から見れば大した額でもないので大きなニュースではないかもしれないが、ゲーム業界としてはSCEIが長年保有したスクエニ株を手放すという大きな出来事。
そもそも、SCEがスクエニ株を保有していた経緯は、2001年、スクウェアの第三者割当増資をSCEが全額引き受けたことにある。この時、SCEはスクウェアの新株1,120万株を約149億円で取得している。
この第三者割当増資は、当時スクウェアが参入した映画事業での損失を埋めるものではないかと噂されていた。(ソース:ファミ通)
2001年以降、SCEの保有するスクエニ株がどのように売買されたかは追っていないのでわからない。
ただ、経緯や直近のスクエニ株価の動向からして、様々な面で「お察しください」的な雰囲気を醸し出す事態であることは否めないだろう。
【参考】
2012年11月5日、元スクウェア社長の鈴木氏のツイート
@dra_w そうではありません。160億強の特損は、SCEさんからの増資で補われました。そもそも借り入れで映画製作したわけではなかったのですが。合併は全く別理由です。
— 鈴木 尚 (@Hisashi_Suzuki) November 7, 2012