【Steam】インディータイトルの発売本数をグラフにしてみた 2003年~2014年

投稿日:05/27/2014 更新日:

Steamで販売されているゲームが急激に伸びていて、ゲームを発売したと思ってもすぐにリストの下の方に落ちて行ってしまう。つまり、Steamでのタイトル間競争が激しくなっていて、良いゲームがどんどん埋もれていってしまう状況にある。もちろんこれはSteam Greenlightという、ユーザーが開発中のタイトルを評価して発売の意思決定をサポートするシステムを導入したことが原因。Steam自身、ゲームがどんどん埋もれていってしまう現状をGreenlightのせいだと認めていて、撤廃を計画している。そんな記事をGamasutraが上げていました。

Gamasutraの記事はSteamで発売されたゲームの本数推移のグラフが2012~2014年で掲載されていますが、いまいちインパクトがない。っていうか、突貫工事に見える。

というわけで、Steamで取得できる限界の2003年から、2014年3月までのインディータイトルの発売本数の推移をグラフにしてみました。これくらいやらないと、インパクトないよね。

『グラフで見ればわかるように』(これが言いたい)、2013年の9月、10月ごろから急激にリリース本数が伸びています。

ちなみに、Greenlightの発表は2012年7月、実施は2012年8月からの開始でした。(wikipedia)

Greenlightの実施1年後に急激に伸びたということになり、因果関係がないように見えますが、そうではありません。

2012年当時、開発者は事前にGreenlightの存在を知らされていたわけではないので、Greenlightの発表を見て、Steam向けに発売するべく準備し、実際に発売するまで、多くのタイトルが1年かかったと見るのが妥当でしょう。

Steamにゲームを載せるのに早くて半年~1年という相場観がなんとなくこのグラフから分かってきます。また、それ以上期間をかけるタイトルがあれば、それは相当開発に時間をかけている力作ということがある程度予想されます。(単にグズグズしているものももちろんあるでしょう)

また、急激に伸びる2013年10月以前は、発売されるタイトルが1ヶ月に20タイトルほどでした。1日あればゲームなんてクリアしてしまうぜ!という猛者が多いSteamにはちょうどいい本数であったと思います。

ところが、今では1ヶ月に50~70本もタイトルが出ている。Steamのレベル・実績マニアが大喜びしそうな数です。でも、そこまでゲームに時間を取れないユーザーは、こんなにたくさんのゲームが一度に出てきてしまうと、「もうついていけないや」と思ってしまうのではないでしょうか。

同じようなことが、昔アメリカのゲーム産業でありました。アタリショックといわれている現象で、粗製乱造が原因でゲーム産業が滅びたという話ですが、本質はそう簡単ではないと個人的には思います。

ゲーム開発の参入障壁が極端に低くなり、多くの人がゲームを開発するようになる。すると、どれだけ良いゲームを作っても、他人も同じ良いゲームをたくさん作ってくるので、ゲームの内容だけでは勝てなくなる。

必然的に、広告費や商品価格で競争を仕掛けていくことになり、儲かるはずだから参入したゲームビジネスの、利益がどん削られていったはず。広告費増と価格低下で開発がじり貧になっていったはず。

そんな状況になってしまえば、良いゲームを作ろうとは思わなくなるだろうし、何より体力が続かない。粗製乱造というより、「そこまでが限界」になってしまったゲームが多かったのではないかと個人的には考えています。(立証したりするつもりはないけれど)

この考えに立つと、昔のアタリショックを引き起こしたのは過剰供給ではなくて、むしろゲームに対する「狂気的な需要」だったのではないかと考えます。

ゲームって少し調整をすれば面白くなりそうに見えてしまう、ちょっとやっかいなものです。開発途中でゲームを見せたりすると、「ここをこうすればいい」とか、「完成すれば楽しそう」とか、なにより、「完成させないともったいない」とか。

期待に満ちたユーザーの声に、後戻りできなくなってしまう開発は多いのではないかと思います。

ではこの狂気的な需要と、なかなか期待値を達成しにくい供給とのアンバランスは、どうすれば解決できるでしょうか。

(需要曲線と供給曲線が互いに海老ぞりしちゃって、永遠に交差しないような感じ??)

そんなことがすぐに分かればゲーム業界誰も苦労しないです。

今のところ解決方法はさっぱりわかりません。

でも、文字に起こしたことで課題は以前より少し明確になってので、今日はこれでよしとします!

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